「どぶろく」と「どむろく(にごり酒)」の違いは、濾しているか、濾していないかで決まる!
2024年04月27日
皆さまこんにちは!
当蔵を代表する大人気のお酒、『どむろく』シリーズですが、
皆さまからよくお寄せいただくご質問があります。
それは、、、「どむろく」ってどぶろくと違うの? どうして「どむろく」なの??
たしかにどうして遠藤酒造場は「どむろく」なんでしょうか…蔵元に理由や由来を聞いてみました!
どむろくシリーズはこちらから!
https://www.keiryu.jp/fs/endo/c/domuroku
どぶろく は日本酒の原点!
そもそも どぶろく ってどんなお酒なんでしょうか。
「どぶろく」は、米・米麹・水を原料とするお酒ですが、清酒とは違い、もろみを漉さずに造るため、
見た目は白くにごっていて、口当たりがとろとろとしています。
その歴史の始まりはとっても古く、弥生時代に稲作が本格的に始まった時期とほぼ同じだそうで、
収穫されたお米と、お米から造った「どぶろく」をともに神に供えて豊作を祈願し、
その後、食べ物やどぶろくを皆で平等に分かち合うなどしてたのしまれていたようです。
以来、江戸時代の初期まで、お酒といえば一般的に「どぶろく」のことを指していたんだとか。
ヨーロッパでのワイン、USでのウィスキーやエールのように、
日本の文化歴史や心に深く根差したお酒なんですね!
味わいは、お米由来の甘味と適度な酸味があります。
華やかな香りがあるものや、さわやかな飲み口のものもあるようです。
アルコール度数は低いものは5度くらいのものから、高いものは18度!
特徴的なのはやはり、もろみの食感でしょうか。
お米の粒感をあえて残したものや、とろとろにお米が溶けたものなどもあって飲みくらべが楽しいポイントです♬
蔵ごとの個性が出やすく、単純なようでいてとても奥深いお酒なことがわかりますね。
「どぶろく」と「どむろく」の違いは、濾しているか、濾していないか!
ズバリ濾しているか、濾していないか だそうです!
『どぶろく』はもろみを漉さずに造られます。
この「もろみを濾す」という作業が酒税法上で重要らしく、この作業を行っていない場合、
【清酒】ではなく【その他の醸造酒】に分類されるそうです。
当蔵の『どむろく』はあんなに濃厚でとろとろとしているのに、
もろみを濾す作業を経ているため、 その他醸造酒 ではなく【清酒】を名乗れるのですね!
どむろく 名前の由来は北信州の方言
2024年に35周年を迎える『どむろくシリーズ』
開発に着手したのは六代目が21歳で蔵元に就任してからすぐのことだったそうです。
酒税免許しかもたない当蔵で『どぶろく(その他醸造酒)』を造るのはもちろん厳禁。
それでも、古来よりの日本酒の原点ともいえるどぶろくをなんとか世にだしたい!初代が江戸時代に造っていたものを再現したい!
その想いから杜氏と共にはじめた研究開発、、、
濾した状態でどぶろくの飲みごたえをどう再現するか-。
活性生酒のまま瓶詰めして安全にお客様にお届けするにはどうするのか―。
製品化できるまでの課題は非常に多く、試行錯誤の日々は数年続いたそうです。
そして35年前、ついに製品化に成功!
北信州につたわるどぶろくを表す方言の『どんろく』から転じて【どむろく 渓流】として発売されました。
渓流 どむろく 720ml どむろく 遠藤酒造場 (keiryu.jp)
濾していてももろみの味わいがダイレクトに伝わる抜群の飲みごたえに、活性生酒のフレッシュさ!
長きにわたって愛され続けるどむろくシリーズの原点です!
純米どむろく 3倍どむ 5倍どむ うわずみ 純米大吟醸どむろく と、
個性豊かに進化を続けるどむろくシリーズ!
由来や歴史を知っていただくとより一層味わい深く楽しんでいただけるのではないでしょうか。
また蔵元や杜氏からお話が聞けたら皆さまにもおすそわけさせていただきますね(^^)