にごり酒とは?「透明ではない白く濁った酒」ってつまりどういうこと??
2024年08月31日
見た目はそっくりな にごり酒とどぶろく どんな違いがあるのでしょうか??
にごり酒を調べてみると「透明ではない白く濁った酒」と書いてあるけどどういうことでしょう???
もう少し深堀りしてみました!
どぶろく は日本酒の原点!
そもそも どぶろく ってどんなお酒なんでしょうか。
「どぶろく」は、米・米麹・水を原料とするお酒ですが、清酒とは違い、もろみを漉さずに造るため、
見た目は白くにごっていて、口当たりがとろとろとしています。
その歴史の始まりはとっても古く、弥生時代に稲作が本格的に始まった時期とほぼ同じだそうで、
収穫されたお米と、お米から造った「どぶろく」をともに神に供えて豊作を祈願し、
その後、食べ物やどぶろくを皆で平等に分かち合うなどしてたのしまれていたようです。
以来、江戸時代の初期まで、お酒といえば一般的に「どぶろく」のことを指していたんだとか。
ヨーロッパでのワイン、USでのウィスキーやエールのように、
日本の文化歴史や心に深く根差したお酒なんですね!
味わいは、お米由来の甘味と適度な酸味があります。
華やかな香りがあるものや、さわやかな飲み口のものもあるようです。
アルコール度数は低いものは5度くらいのものから、高いものは18度!
特徴的なのはやはり、もろみの食感でしょうか。
お米の粒感をあえて残したものや、とろとろにお米が溶けたものなどもあって飲みくらべが楽しいポイントです♬
蔵ごとの個性が出やすく、単純なようでいてとても奥深いお酒なことがわかりますね。
「にごり酒」と「どむろく」の違いは、濾しているか、濾していないか!
ズバリ『濾す』という工程を経ているかどうかなんだそうです( ..)φ…!
『どぶろく』はもろみを漉さずに造られます。
この「もろみを濾す」という作業が酒税法上で重要らしく、この作業を行っていない場合、
【清酒】ではなく【その他の醸造酒】に分類されるそうです。
同じ材料、同じ方法で醸されていても、濾していれば清酒!
にごり酒=清酒
どぶろく=その他の醸造酒
遠藤酒造場で長く愛され続けている『どむろく』シリーズも実は にごり酒。
あんなに濃厚でとろとろとしているのに、
もろみを濾す作業を経ているため、 その他醸造酒 ではなく【清酒】を名乗れるのですね!
にごり酒と一口にいっても蔵によって本当に多種多様です👀
甘さ控えめなものやトロットロにあま~いもの、
「うすにごり」でさらさらしたしたものから、当蔵の「3倍どむ」「5倍どむ」のように濃厚なものまで『にごり酒』!
数ある『透明ではない白く濁った清酒』の中から
自分の好みの一本を探して冒険するのもとってもたのしそうですね♬